弁証論治は、漢方医学のもうひとつの大きな特徴です。また、漢方医学のがん治療が最も重視する原則です。"証"は、ある段階での疾患の病因、メカニズム、部位及び症状などに関するとらえ方です。さらに漢方医学の弁証論治には、八綱弁証、臓腑弁証、気血弁証、六経弁証、四分弁証、三焦弁証などが含まれます。がん治療には通常、八綱、臓腑、気血の三つの弁証を連合して用いられ、現在ではがん治療に対する扶正邪の総原則で補気補血、補陰補陽、清熱解毒、理気行気、怯湿化痰、軟堅散結、以毒攻毒、怯腐生新など、大まかな治療の原則が確定されています。 |
漢方医学のがん治療は、症状の改善に効果があり、副作用はほとんどありません。このため、漢方医薬を用いてがんの治療を行うときは、一定の治療効果を見るとともに、副作用による正気の損傷を生じさせません。 |