ホリスティックとはギリシャ話のホロスが語源、英語で"全体"を意味します。即ち、病気を単なる部分としてとらえるのではなく、心と体で一体ととらえ、その全体から根治しようという考え方がホリスティックの概念です。
「病気でない状態が健康である」という否定的な定義や「血液や尿や細胞組織の検査結果が正常値の範囲以内であれば健康である」という消極的な定義ではなく、『 精神・身体・環境がほどよく調和し、与えられている条件において最良のクオリティ・オブ・ライフ(生の質)を得ている状態 』を健康と考える、より積極的な状態のことです。「ヘルス」『health』 という言葉そのものが『holos』(ホロス) に由来し、『heal』(癒えた)『th』(状態)のことを意味しています。
● 自然治癒力を癒しの原点におく
生命が本来自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。
● 患者が自ら癒し、治療者は援助する
病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生が、他者療法よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。
● 様々な治療法を総合的に組み合わせる
西洋医学の利点を生かしながら、日本を始め、中国、インドなど、各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、食事療法、運動療法、民間療法などの種々の療法を総合的、体系的に組み合わせて、最も適切な治療を行う。
ホリスティック医療を推奨する医学博士として帯津三敬病院名誉院長、日本ホリスティック医学協会会長 帯津良一先生がいます。 |