国際癌病康復協会は、ガンと闘う人たちをサポート、支援する非営利団体として設立されました。
ガン治療には、「東西の医療の利点を生かす」というのが、32年前に私が中医学に携わった頃からの理想としている医療のありかたです。
統計学的な効能を重視した西洋医学において、「人間全体を診る」中医学が取り入れられるのは難しいといわれていた時代がありました。しかしこれまでの経験から、西洋医学一辺倒だったガン治療こそ、ときに誤った治療法となる、非科学的な選択だったのではないかと考えます。
たとえば、手術や放射線治療、化学療法など、早計に選択すべきではないのに、身体にダメージを残すような治療をあわてて受けてしまう人がいます。それにより、延命できていたはずの命を短くしてしまうことがあります。また一方で、手術を施さなければいけないのに、何らかの理由によりそうしない人もいるのです。ですから、ガンになることが怖いのではなく、正しいガンの治療法、つまり、患者が納得できる治療計画がないということが、いま一番懸念すべきことなのです。
ガン治療は、これまで常道とされてきた医学モデルや医療モデルをもう一度、見直すべきときにきています。より新しいモデルを採用するべきであり、それがより人間をトータルに、総合的に診るホリスティック(全人間的)な統合医療なのです。
特に、ガン治療における延命と副作用の抑制は西洋医学が苦手とする分野であり、そこは中医学や他の代替療法で積極的に補っていくべきだと考えます。すべてにおいての治療効果が高まり、何よりも「ガンは克服できる」という強い信念を持てたとき、はじめて患者自身のQOL(いのちの質)が向上し、回復、又は延命が可能になると考えます。
国際癌病康復協会は、こうした「東西の利点を生かす医療」をモットーとして、ガンに関する様々な情報を供給し、ガンと闘う人たちを支え、世界中からガンを撲滅する日が来ることを願っています。
国際癌病康復協会 会長 王 振國 |